「お前はそれでいいのかよ、ゆり」 ひゅ、と空気が切れる音がした。何を、今さら、ねえ、凛、ゆり知ってたんだよ、お正月には毎年こっちに帰ってきてることも、ハルのこと気にして会わないようにしていたことも、ねえ、それなのに、 『なんなのさ、今さら…』「…ゆり?」 嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い大嫌い、こんな自分、だいっ嫌いだ、