「オレ、こっちの中学いかないから」 やけに大きく聴こえた。別に、凛はいつもの調子で話しているのに、ああ、 『…そっかあ、』 「水泳の勉強しにオーストラリアに行ってくる」 『ゆり、さびしいなあ…』「…、」 行かないで、なんて言わないよ、だって、 「手紙書くからゆりも絶対書けよ」『…うん』 凛も、ゆりと一緒だもんね。