『漸く、笑ったね。』画面越し、久しぶり見る、彼の満面の笑み。凛を笑顔にできるのはやっぱり遙しかいなくて、その事実が堪らなく、「ゆりちゃん?」『…なあんでもないよお、ほおらはやくお兄ちゃんたちのところへ行っておいでえ、ゆり、やらなきゃならないことがあるから』苦しいよ、凛










「こんなところに居たのかよ」後ろから聞き慣れた声が聞こえる。走ってきたのか少しだけ、息があがっていた。無粋かとも思ったけど、聞かずにはいられなかった。『ねえ、楽しかったでしょ。』「、ああ」恥ずかしそうだったけれどもしっかりと僕の耳には届いた。次に言うことも、わかってる。でもね、りん


『あのね、ゆり、留学、しようと思うんだあ。』


簡単には終わらせてはあげない。僕が味わったそれ以上、お願いだから、ちゃんと傷ついて。


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