「もう、いいのか」
『変なハル、何がもういいの?』

クスクス笑うとじっと穴が空きそうになるくらい見つめられる。居心地が悪い、これだから、イヤなんだ。
『だいじょーぶ、だよ』

うそ、ほんとはね、まだぜんっぜん、立ち直ってない。あの日から、ずうっと。ねえ、ハル

「俺たち自由じゃ、ないな」

ほんと、お互いに、あの人に、かわいそうなくらい縛られてるね。

「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -