くそが、何もかもぶちまけてしまいたい、そんな衝動に駆られる。一時の感情に身を任せるのは得策じゃないと頭では理解してる、それでも、それじゃあ相手の思う壺なんだ、そうだ、落ち着け、だから必死にこれまで耐えてきたじゃないか、抱きつかれたときも、耳に息吹きかけられたときも、キスを迫られたときも、押し倒されかけたときも、どんなことでも耐えてきた、なのに、でも、あれだけは、許せなかったのだ。一刻もはやく引き離したかったからといって考え無しに引っ張ってくるんじゃなかった、



「んん?ひこにゃんどーかしちゃったのかにゃ?」

白々しい、ココじゃない場所で尚且つコイツじゃなかったらとっくに、

「引っ張ってきたことは謝る、ごめん、あと、影山が節操なしなの知ってたけどあまり女子に迫るのはよくないと思う女子も影山も気分悪いだろ、それだけだから、じゃあね」


一秒でもはやく立ち去ろうと語り終えると同時に脚を動かしたが腕を強い力で掴まれ阻まれる。すう、と一つ深呼吸、落ち着け、落ち着くんだ、俺は、誰だ、俺は千秋院龍彦、かの千秋院財閥嫡男、千秋院財閥を継ぐ者、これくらいで、動じるな取り乱すな。


「なにか、用かな?」

「本当に、それだけ?」

「何のこと?」

「にゃっはっは、しらばっくれるのかあ、へえ、なら俺秋ちゃん狙っても何も文句ないよね、秋ちゃんって可愛いし気が利くしああでも円堂ちゃんのこと好きなんだっけ、ま俺には関係ないけど、でも好きな男の子の前ではキレイな身体でいたいよなあ、ん?どーかしたのかにゃあ?」


ひこにゃん顔怖いーと茶化してるが残念だったな本来お前みたいなヤツに合わせる顔はこういった類の表情しか持ち合わせていない、まだあるだけマシだと思え。ああ皮膚に爪が食い込んでいく、安い挑発だとわかっている、頭ではわかってるんだ、でも、もし、本当にしてしまったら?俺は一生俺でいられなくなるだろう、犯罪に手を染めるだろう、そしたら傷つくのは、誰だ?頭に真っ先に思い浮かぶは一人、秋、俺が唯一幸せになって欲しいと心の底から願ってやまない人、ああ、ごめん、ごめんね秋、俺のせいでごめん、でももう腹をくくるよ、ごめんね、君が好きで、君を愛して、ごめんね、それでも、どうでもいいと言えない、守れない、とめられない俺は、


「、      」

にぃ、と影山の形のいい真っ紅な唇がつり上がった気がした。




201300331/愛を殺した/真昼ちゃん宅神威くんをお借りいたしました。誰これ感が否めない。神威くんのにゃが可愛くて多様しちゃってるのはあれだイケメンは何でも似合うのが悪いと思いますごめんなさい私が悪いんです知ってました。最後なんて言ったかはご想像にお任せします。神威くん独特っていうか特有の持ち味がだせずってか龍彦視点だから秋ちゃん多すぎですねどんだけ好きなのいやそういう設定ですけど自分でも深夜テンションならぬ明け方テンションで何が言いたいのかわからないので真昼ちゃん、これを読んでくださった方へ心からお詫び申し上げますすみませんでしたあああああ




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