It is raining today..
とある朝。
「丸井…ひとつ取り引きせんか?」
「なんだよ。仁王から話しかけてくんなんて珍しいじゃねーか」
「まぁそう警戒しなさんな」
「わかった。んで、用件はなんだよ?」
「お前さんの持ってるその赤い傘…それを俺に貸してくれんかの?」
「ん?この傘か?…悪いがそいつは駄目だぜ。今日は夕方から雨なんだからな」
「そういえば、空も傘を持ってきてたの〜」
「…それが何だよ?」
「丸井は空と相合い傘をしたいか?」
「なっ、なんだよ急に!!」
「したいじゃろ?なんたってお前さんは空のことが…」
「わあぁぁぁっ!!おい仁王!」
「…プリッ」
「ったく…。まぁ、その…なんだ。そりゃあ出来たら嬉しいだろぃ…」
「だったら、お前さんが傘を忘れたことにするぜよ」
「…!!そうか!そんで空の傘にいれてもらって相合い傘ってワケだな♪」
「御名答…」
「お前天才的だろぃ!!…ん?でも仁王はこの傘何に使うんだ?」
「海は今日傘を持ってきとらんかった」
「なるほど!お互い一石二鳥ってワケか♪天才的ぃ〜!!」
「ピヨッ」
「じゃあこの傘で海とラブラブしろよ☆じゃあなぁ〜!」
「…フッ」
こうしてまんまと仁王に騙されたブン太だった。
*END*
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