>>2015/04/01
「あのね霊幻、わたし霊幻のことまあまあ嫌いじゃないんだよね」
「いきなりのデレの割には刺々しいが、まあ悪い気はしないな」
「割といいやつだし……いい大人だし……そろそろアラサーだけど……」
「うるさいわ」
「モブくんとわたしの邪魔だと思わないでもないけど、いてくれて助かることもあるし」
「……ああ(エイプリルフールか)」
「いつもはあのキモ人魂とじゃれあってろと思ってるけどほらたまには、たまにはね」
「ああ」
「……ありがとう」
「ああ。話は変わるが、俺は今日がエイプリルフールだということはもちろん知ってるぞ」
「……」
「だがエイプリルフールといっても嘘をついていいのは午前中だけで、午後はネタばらしの時間らしい。今はちょうど四時を回ったあたりか」
「……」
「つまりお前のそれは嘘にならないということだ。俺を騙すにはもう少し現実味のあるウソをついたほうがよかったな。午後からは違うだなんて知らなかったんだろ」
「知ってた」
「ん?」
「知って! ました! そのくらい!! クソエセ詐欺師(笑)しね!!」
「えっ? え!? ちょっと待て!!」
「……何したんですか師匠」
「ああ……あいつに会ったのか」
「すごく怒ってましたけど、アンタまさか何か……」
「うん……あれは俺が悪かった……でも多分しばらくお互い顔合わせられんな……」