2011.11.11 | ナノ





※主人公18歳


「典明君」

「ああ、名前…って何してるんだい?」

「何って、ポッキー差し出してるんだよ?」

「…くれるのかい?」

「…はあ」

「えーっと、なんでチョコじゃない方を咥えて反対を僕に向けてるのかな?」

「…」


え、天然なの?天然でそれなの?それとも全力で逸らしてるの?後者だったら泣くよ?そんなことを考えながらカレンダーを指差してから、ポッキーをつきだす。


「11月11日?ポッキー…?」


諦めて口からポッキーを離して、ポッキーゲーム!と言えばやっと理解したのか典明君の顔が真っ赤になった。もう一度咥え直して差し出せば、何度か唸った後ようやく咥える。
真っ赤になりながら震えて目をつぶっている典明君は傍から見たらセクハラに耐えてるように見えるだろう。私訴えられちゃうね!そんな馬鹿な事を考えながら典明君の可愛らしい表情を堪能しつつポッキーを短くしていく。
ちゅ、なんて可愛らしい音を立ててキスをすれば、典明君の目が見開かれる。それが可愛くてもう一度キスすれば、何度か口をパクパクさせた後手で顔を覆った。え、なにこの可愛い生き物!?


「典明くん可愛い…!」


抱きつけばおずおずと抱きしめ返されました。やったよ承太郎!可愛い嫁さんゲットだぜ!


花京院の場合
A.初チュー記念日
(こ、今度はぼくも頑張るね)
(胸キュン過ぎて死にそうだぜ!)



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