5000hit小説 | ナノ

Hello!Hello!




始まりはナマエさんの一言だった。


「パーティーを開こう」

「…パーティーですか?」

「うん。ジョルノがパッショーネの新しいボスですよーってお披露目パーティー」


にこにこと笑うナマエさんは妙に楽しそうだ。


「ほら、ジョルノはディアボロと違って自分がボスですって幹部とかに顔出ししてるじゃない?で、他の組織にも随分と若いボスに代替わりしたって噂になってるみたいなんだよね」

「まあ、そうでしょうね」

「うん。で、そんな若いボスなら追い落とせるんじゃないかって馬鹿な事考えてる所もあるみたいなんだよね」


…確かに、ぼくの年齢でこの大組織のボスと言うのは珍しいだろう。他の組織からすれば物珍しさもあるし、代替わりした今が狙い目だと考えている所もあるはずだ。


「そこで、うちの幹部と同盟組んでるとこのお偉いさんを呼んでパーティーしようかと」

「つまり、牽制ですね?」

「そーいうこと」


若くとも幹部連中を従え、同盟の組織との連携も取れているという所を明示する為の催し、と言う訳だ。未だ忙しないが確かにやって損はない。むしろ早いうちにやっておいた方がいいだろう。そう思い、パーティーを開くことが決まったのだが…。
一体誰がこんな面倒くさいことになると予想しただろうか。

**