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「#幼馴染」のBL小説を読む
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Hello!Hello!




「そんなもしもの話などしてどうする」

「…どうもならないねぇ」

「その通りだ。この時代にお前が生まれ、スタンドを発現させたからお前と私はこうして出会った」

「うん」

「それになんの問題が有る」


問題は、たくさんあるんだよ。だって、君は私の家族と戦わなきゃいけないし、もしかしたら死んじゃうんだよ。そんなの嫌だよ。そう言いたいのを名前はぐっと堪えた。何故ならそれこそ、言っても何の意味もない避けられない運命なのだから。


「それともなんだ。お前は私に何か文句が有るのか」

「…我儘とか色々あるけど」


返す言葉に詰まるDIOに今度こそ笑いがこみ上げる。文句も問題も山盛りだ。しかし、DIOの言うように"今"はもう変えられないのだ。変えることが出来るのは"未来"だけなのだから。そう分かっていても、繋いだ手の暖かさを失ってしまった大切な彼が少し名前の心を揺さぶった。


「ねえDIO」

「…何だ」

「言っても意味のない事だけどさ。もしその頃に会っててもこうやって手、繋いでたかな」

「さあな。だが自分勝手なお前のことだ。私が嫌がっても無理矢理にでも繋いでたんじゃあないか」


そんな風に言いながらも、繋がれた手が少しばかり強く握られた。それが答えなのだろう。そう思って名前はそっと、笑った。




この暖かさが、愛おしかった
冷たい君が嫌だってわけじゃないんだけどね