 ／Hello!Hello! ＼ 結局名前一人奔走して、なんとか一段落着いた。やれやれと腰を落とすと、目の前にコトリといい香りのする紅茶が置かれた。 「ダン君」 「疲れただろう。飲め」 先程から見えないと思っていたら態々これを淹れてきてくれたらしい。低くなった背では一苦労だったろうに。ダンの心遣いに名前の顔も少し綻ぶ。 「ありがと。…ダン君みたいな息子が欲しいね」 「馬鹿な事を言うな。というよりお前が結婚できると思っているのか」 「酷いなー」 照れているのか早口に嫌みをかますダンも今の名前には可愛らしいものだ。温かい紅茶を飲みながら後少しすればアレッシーの体調も良くなるだろうか、と思っているとげっそりとしたDIOが近づいてきた。 「…私にもくれ」 あまりにも疲れ切った表情が憐みを誘う。飲みかけだけど、と名前が差し出した紅茶を一息に飲み干すと、がくりと項垂れた。 「子守が、こんなに疲れるものだったとは…！」 「まあ、経験がないとそうなるよね」 項垂れたDIOの白い項がチラリとのぞく。その首は普段よりも数段細く、頼りないもので。 「…にしても、まさかDIOがここまで戻るとはね」 ≪＊≫ ← |