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「#幼馴染」のBL小説を読む
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Hello!Hello!




「名前…」

「うるさいだまれ」

「WRY…」


やっと長かった撮影が終わった。漸く冷静になったDIOとテレンスさんが私の機嫌をこれ以上ない程に損ねたことに気付いたのは現像の準備が終わった時なのだから、許してやる余地はない。


「名前、本当にすみませんでした…」

「もう金輪際テレンスさんの作った服着ない」


もう敬語も使わずに冷淡に言い放った私に、テレンスさんがこれ以上ない程ショックを受けているがそんな事知った事か。
隣に座るラバーソールの腕に抱きつき顔を埋めれば、ラバーソールがびくりと震えた。どうせDIOあたりが睨んでいるんだろう。少し可哀想と思わなくもないが、さっき助けてくれなかったお返しだ。


「まあ、DIOさまにもお前にも非があるのは間違いないな」

「兄さんは黙っててください!」

「ここ来た時真っ青だったぞこいつ」

「執事さんもDIO様もやり過ぎ」

「いくらDIO様と言えこれは庇い立て出来かねますね…」


総攻撃にあった二人がショボンとするのをこっそり隙間から見てため息をつく。…これくらいで許してやろう。


「…次やったら一週間は口ききませんからね」

「分かった!」

「勿論!もうやりませんよ!」


ぶんぶんと首を振る二人に本当に分かっているのかと思いながらも、これで許す私も甘いな、なんて笑うしかなかった。



ハロウィン騒動
まだちゃんと笑えていた私とDIOのツーショットだけはこっそり持って帰ってみた。
…何処に飾ったら承太郎にばれないかな。