/ Hello!Hello! \ 「警護、だと…」 「それは本当なのかナマエ!」 「ん?うん、そうだけど…」 首を傾げながら肯定するナマエさんに三人から魂が抜けたのが見えた気がする。 「あれ、そのドレス…」 持ち寄られたドレスを見つけたナマエさんが不思議そうな顔をする。そりゃこの人達がドレスを持ってたら不可解極まりないだろうな。 「エスコートする人居るならちゃんと申告しといてよ?」 「い、いやこれは…!」 「名前、どうだこのドレス着たいとは思わんか?」 慌てふためくディアボロとは違いパードレは仕事が有ると分かっていても引き下がる気はないようだ。自分の父親ながら全く往生際の悪い人だ。 「うーん、私童顔だから黒は似合わないかなー」 「ならおれのはどうだ?」 「可愛過ぎてなんか着るのドレスに悪い気がする」 「ならおれのは…!」 「私よりトリッシュの方が似合いそうだよね」 …ほんの数分で全滅した彼らからは今度こそ魂が抜けてしまったようだ。ナマエさんはそんな三人を心配そうに見ていたが、仕事が有るらしく出ていった。 それを見送ってからにこり、と笑顔を作る。 「結局皆さんナマエさんの好み分かってなかったようですね」 ぼくの言葉に机に突っ伏した三人を見降ろしてため息をついた。こんなアホ騒ぎに巻き込まれたんだ、これくらいの嫌みで許してやっただけありがたいと思え。 !事前確認怠るなかれ! →おまけ ≪*≫ ← |