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Hello!Hello!




そして三日後。それぞれドレスやら何やらを持ち寄った三人がまたもや言い争っている。…仕事をするよりこの人たちの相手の方が疲れるというのも何とも悲しい話だ。しかもその内の一人は実の父親だ。もうぼくの口からは乾いた笑いしか出てこない。


「ふん、なんだ承太郎そのドレスは。名前の好みをまったく分かっておらぬな」

「てめーこそ趣味の悪いドレスだな。あいつに黒はまだ早い」

「そういうお前のドレスは随分と可愛らしいな。ナマエの立場を分かっているのか」

「貴様のドレスも大概だがな」

「何を言う!ナマエの黒髪に赤いドレスは映えるだろう」

「はっ、あいつは赤は好きじゃねーんだよ」

「分かったような口を聞くが、貴様にナマエのことが分かっているのか?」

「当たり前だろうが」

「ほう。おれはあいつが昔赤いドレスを着たがっていたのを知っているが?」

「それはガキの時の話だろうが」

「ふん。女と言うのは幼い時の憧れを忘れぬものだ」

「それを言うなら名前は昔黒のドレスが似合う女になりたいと言っていたぞ」

「それも昔の話だろう」

「確かにそうだが私達は名前の好みを推測して選んだ。しかし承太郎、貴様は自分の理想を押し付けただけではないか?」


にやにやと笑うパードレの言葉に承太郎さんが詰まる。何なんだあんたら。そんなことで駆け引きしてるなよ…。


「…あいつとは家族として過ごしてきたからな一番似合う格好をさせてやれるのはおれしかいねぇだろう」

「付き合いの長さでいえば貴様より私の方が長いぞ」

「まあ私はナマエが赤ん坊の時から知っているがな」


その言葉を皮切りにバチリと火花が散った様な気がした。