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Hello!Hello!




一体何故こうなったのか。痛み始めた頭を押さえつつ思い返す。
ナマエさんの提案を受け、パーティーの準備を始めたのは良い。同盟の組織の長であるパードレ…DIOを呼ぶのは当然だ。前ボスであるディアボロが出るのも、内紛が起きた訳ではないと思わせられるからまあいい。(あれだけ隠れていたくせに退いた途端出てくるのも如何なものかとは思うが)ナマエさんの兄でもある承太郎さんが来るのは驚いたが、SPW財団の代表と言われれば文句のつけようもない。

そう、この三人が来ること自体に疑問はない。だがしかし。ナマエさんのエスコートを掛けてもう数時間も言い争っているというのはどう言う事か。お前らいい年して何やってるんだよと言いたくもなるだろう。


「…もうこうなったらナマエさんに決めて貰うというのはいかがですか」


さっさとこのくだらない争いから逃げたくてそう口にすれば、三人の視線が僕に集まった。


「ふむ、いい考えだな」

「ああ、それなら文句はねえ」

「ああ、私も賛成だ。…しかし」


きらりとパードレの目が光る。…ああ、酷く嫌な予感がする。


「ただ選ばれるのを待つのもつまらん。三日後までに名前のドレスなどをプロデュースしようではないか」


何を言い出すんだろうこの人は。何がしたいのか全く分からない。大体ナマエさんだって自分のドレスくらい持ってるだろう常識的に考えて。選ぶにしろ選ばないにしろドレスが三着も増えても困るだろう。そうそうパーティーを開く様な職業じゃないんだぞこっちは。
しかし、残りの二人もやはり訳が分からない。その賭け乗った!とばかりに勢いよく同意したのだ。…この人たち色々と大丈夫だろうか。