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徹夜徹夜寝不足徹夜寝不足徹夜。

眠いね。うん、眠くはなるんだ。

だけど、寝たら、また、あの夢を見そうで怖いんだ。

現実ではあってはならない事と、それから、ぼくの過去をぐちゃぐちゃに掻き混ぜた、嫌な夢。

うなされている、と夢の中でさえ理解できるんだ。理解できるからこそ恐怖心が増して。

寝汗をかいてて、涙が流れてて、悲鳴を上げた気もした。

過去が書き換えられてしまうんじゃないかと思って、まさか本当の事じゃないだろうと思って、また怖くなって。

縋り付くものがほしくて、父さんの墓参りに行った。

まず、ごめんと謝って、それから話そうと思って、だけど言えなくて。

どうしてあんな夢を見るんだろ。

分からない。父さんと、ぼくと母さんと、あと、あと、あれは誰?分からない。

あんな、あんなの、分かるわけがない。

どうしてぼくはあそこにいたの。

見ている事しか出来ないの。

何にも畏怖せずに存在していたあの自分にさえ恐怖するなんて、馬鹿げてる。

寝るのが、怖い。


 2011/02/03 01:40
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