過去の片割れに素直に今の気持ちを言ってみる…それが出来たら、苦労してはいなかったり。
未練がましい。女々しいとは自覚してる。最近は特に、脳内が乙女並だ。
誰かが傍にいないと不安定で、力も弱くて、何よりこの歳になってもまだすぐ泣く。分かってる。自覚してる。だけど、頑張ってもなかなか変われない。
"過去"になったのは、きっとぼくが感情を表や言葉に出さないのも原因のひとつで、ぼくは面と向かってあいつにそういうのを伝えたことがなかったと思う。
いつもしてもらうばっかりで、ぼくはそれで満足してた。それじゃだめだってちゃんと分かってた。分かってたけど、何も返せなかった。
ただ、あいつがぼくといたいと言ってくれて、ぼくを選んでくれて、ぼくを理解してくれて、それが嬉しかった。
嬉しかったのに、自分からは何もしてあげられなくて、それでそんな自分が嫌で泣いて、それでまたあいつが甘えさせてくれて、抱きしめてくれて色々してくれて、結局してもらうばかりで、このままじゃあいつを壊しそうだと思ったから、自分から距離を置いた。だめだって分かってたから距離を置いた。
なのにまだぼくはあいつの腕を、体温を求めてる。それくらい、あいつのいる場所は安心出来て心地好かった。
恋人なんて丁寧な言葉で表せるようなものじゃなかったと思う。ラブバードとか、そっちの方が近かった。
ほらまた、これ書きながら泣く。最近特におかしい。何があった。どうした。自分が分からない。まるで女子じゃないか。
あいつは今大学に行っていて、自分の夢に向かって進んでる。だけどぼくが今あいつに近付いたら、ぼくはきっと、その夢の邪魔をしてしまう。
月1くらいであいつに"友達"として会う度に思う。早く彼女作って結婚でもしてどっか行け、と、そう思う。早くぼくの手の届かない所に行け、と思う。
ぼくわりと面食いだから、お前が綺麗なんだって堂々と言い切れる。なんでお前みたいな綺麗な顔してて性格も良くて、勉強も運動も出来てもてるやつがいつまでもひとりでいるんだよ。
早く、ぼくの手の届かない所に行けよ。
自分がこんなに誰かに焦がれる日が来るなんて思わなかった。
壊れる。ぼくが壊れる。
2012/05/16 03:30
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