お嬢さん






「あ、ありがとうございます…敵チームなんかに…」



『そんなこと気にしないでください!
むしろボトルじゃなくてジャグで渡しちゃって申し訳ないです…
あ!コップもどうぞ!』



海常高校の主将さんらしき人に紙コップを渡す…。


うーん…ほんと作りすぎちゃった…
まだ余ってるなぁ


『あ!飲み終わったら置いといてくださいね!
俺取りにくるんで!』


「え!?それぐらい俺たちでやりますよ!」


『俺マネージャーですから!
雑用は任せてくださいね!
ドリンク口に合わなかったらごめんなさい!』



その場から去って春斗先輩の所に戻る。
あーミーティングしてる。邪魔しちゃ悪いからなぁ…



『余ったのは…あ!』



隣でバスケ部練習してたよね!
ドリンク渡してこよ!


『断られたら断られたで、他に処理する方法探すし…』


うん、決定決定。



お、丁度休憩入った!



とりあえず近くにいる人を呼んで…


あの脚にサポーター付けてる部長さんっぽい人でいいかな…


『あのー、すいませーん…』



一応俺は、


部長さんっぽい人を呼んだつもりだったんだけど来たのは


「あ!!さっきのボーイッシュの子!!」


サラサラした黒髪の持ち主の切れ長の眼をしてる人。、


『ぼ、ボーイッシュ?』



もともとボーイなんだけど…。



「そっちから来てくれるなんてもしかしたら俺に……あの、お嬢さん」


『お、お嬢さん!?』


「この後いだっ!」


『ひっ!』



い、いきなりバスケットボールが前から飛んできた!
まぁ俺に当たるんじゃなくて、この人に当たったんだけど…。



「てめえなにしてんだよ」



あ、部長さんっぽい人!



「なにしてるも何も休憩中だろ!?俺の好きにさせてくれよ!」


「でも他校の奴になんか、へっ変なことしてるじゃねえか」


「してない!!笠松、お前はそれを言うだけでも吃(ども)るのか!」


「はっ話逸らすんじゃねえ!」



いきなり喧嘩し始めちゃったよ…どうしよ…。
そっとドリンクだけ置いて戻ろうかなぁ…。



「センパ〜イなにしてるんスか〜!」



また来た!あ、でもさっき見た金髪のイケメンさんだ。


「この人が森山センパイが言ってた子ッスか?」


「おう、そうだ…って、黄瀬来るんじゃねえ!お前が来ると俺が霞むじゃねえか!」


「何言ってんスか……てかセンパイそもそもこの子ってか…この人



男ッスよ?」



((え…?))
(そっそうですよ!俺男です!)




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