考察





試合、1セット目は青葉城西が25-14で勝ち取った。
そして今は2セット目に入った。


ピッ


【8-5】


「よっしゃ!」



「ナイストス森久!」



「さんきゅ!」









ピーッ


「青葉城西タイムアウト!」



『お疲れ様ですみなさん!』


ふぅー!
すごいなぁやっぱ青葉城西!
及川先輩を褒めるのはなんか嫌だけどすごい。
及川先輩がいると空気が違う。


「ひーちゃんありがとうドリンク」



『あ!春斗先輩お疲れ様です!
いえいえ!飲んだら俺にくださいね!』



「わかった…ねえひーちゃん」



『はい…?なんでしょう?』



「あっちのセッターどう思う?」



『海常のセッターですか…?』



青葉城西がタイムアウトを取る前の最後の得点は海常に取られた。
海常は強くない。でも弱いわけでもない。

青葉城西はチームワークもステータスもそれぞれ高いが…
海常はチームワークが抜群にいい。

信頼度がすごく高い。


『そうですね…技術は高いわけではなさそうですけど…
小技がすごいと思います』



「小技?」



『最後の得点。
セッターさんは真ん中にいて、スパイカーが左右から走ってきた。
セッターさんは顔を後ろに向けながら、手がライトオープンの方向だったから右かと思ったんです。

でもセッターさんは左にレフトオープンをあげた。
その方向を見ないで…』



春斗先輩は黙って頷く。


『そのセッターさんの小技に反応してしまった青葉城西の前衛は左側に反応した。つられちゃったんです。

だから右側はガラ空き。綺麗にスパイクが入ってしまった。
左側のスパイカーを見ないでトス。んと…影山なら出来そうですよね…綺麗に。

でも少し危なくて…だけどスパイカーはそれを打った。
ここにボールが来るかと分かっていたように』



「なるほど。たしかに小技が上手いな」



『影山の方が完璧に出来ると思いますけどね!!!』



「ひーちゃん…」



『そ、そんな目で見ないでくださいよ…
まぁ、総合的に言えば信頼度が高いです』



「そっか…さんきゅ!」



てか、そういえば…


『春斗先輩まだ決めてないですよね?』



「うん」



そ、即答…
でも考えがあるんだろうなぁ…
あの及川先輩と春斗先輩だし…



『頑張ってくださいね!!!』



「おうさんきゅ!」



『ベンチ温めておきます!』



(ベンチ温めるって…)
(ひーちゃんマネージャーだろ…)
(大丈夫です!任せてください!)


「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -