海常高校
『おぉー!ここが海常かぁー!』
海常高校はスポーツに力を入れてるらしく、ほとんどの部活は全国に出たことがあるらしい。
『すご…体育館いくつあるんだよ…』
トレーニングルームもあるし、機器の種類も豊富。
「広いな…」
「だねー。岩ちゃんここ数年の男子バレー部ってどんな感じ?」
「そうだな…最後に全国行ったのが2年前その後は準々決勝や準決勝で負けてるってとこだな」
「ふーん…ハルどうだと思う?」
「どうだろなー…。2年前ってことは、その時1年だったやつが今は3年だろ?
全国出た時にレギュラーだったっていう選手は少ないだろう。
まぁ、油断禁物だな」
月バレに海常のこと載ってたっけなー…。
載ってたとしても2年前。
わかんないし、覚えてない…。
『うーん…』
「まぁ、いつも通りやろうぜ!」
***
キュッキュ、
パァンッ!
アップ中にコートかサーブか、決めに行っている及川先輩が帰ってきた。
「ハルー、サーブ取られちゃったー」
「んだと…?」
「ご、ごめんなさい!」
「まぁ、怒ってやりたいとこだけど今回は練習試合だし、サーブで様子見出来るからいいかな」
よ、良かった…という及川先輩。
怒った春斗先輩は怖いからなぁ。怒ってるのを見たときすごい怖かった…。
思い出すだけでも…
『こわこわ…』
「ん?」
『なんでもないです!!タオルとドリンク用意してきます!』
ドリンクの濃さは海常に移動してる最中にみんなから聞いた。
気合いを入れて作らないとなー!
あとタオルは濡れタオルと普通のタオルの2セット持っていかなきゃな!
体育館を出て水道場に向かう。
「なんで今日半面なんスかぁー!」
「しょうがねーだろ、バレー部が練習試合あるってんだから。
一軍だけで半面使わせて貰えんだ、それだけで感謝しろ!」
「ぶー!でもー!」
「何がぶーだよ豚かてめー」
「モデルに向かってなんスかそれ!?」
どっかで見たことあんなー…。
あの金髪イケメンさん。うーん…
『ど忘れ?』
彼らは俺に気づかないで水道場から移動する。
てか…
『バレー部が練習試合ってことは、余ってたお隣さんの半面は他の競技?』
隣ならもっかい見れば思い出せるかも…
『後で確認するか…』
(何で見たんだろ…)
(雑誌だったっけ?)