特製ドリンク
「えっとまずはマネージャーの仕事からな!」
『はい!』
只今、春斗先輩からマネージャーの仕事の説明を受けてます。
***
「みんなそれぞれ1本ずつボトル持って来てるからまず海常着いたら、それ回収してな」
回収っと…メモメモ…
「持ち切れないと思うから海常からカゴとか借りてやってくれ。
それで一々ボトルに1人1人ドリンク作るの大変だから、また海常からタンク借りてまとめて作ってボトルに移す」
海常はなんでもあるのか…
ドリンクの作り方は烏野で今やってるからいいとして…
って、あれ…?
『選手の人1人1人味変えないんですか?』
「「「?」」」
『えっと、あの、烏野は青城より人数が多くないので、みんなからどのくらいの濃さが好きか聞いて1人1人作ってるんです』
先輩達が無言になって、目を見開いてる。
「え!?なにその特権!!いいな!!」
「すげーな…ひーちゃん…めっちゃ手掛けてるじゃん…」
「まぁ青城(こっち)は1年とかが作ってるからな」
そ、そうなんだ…
結構普通だと思ってた…
『あの…今日遠征に来てるのって何人ぐらいですか?』
「県外まであの人数で来るのはキツイから来てるのはざっと15か16人だよな、岩ちゃん」
「あぁ、そのぐらいだな」
その程度なら…!
『なら今回そうしましょうか?』
「え!?いいの!?」
『少しでもマネージャー業でお返し出来たら嬉しいんでやらせてください!』
「ひ、ひーちゃん…なんて出来た子なの…」
「いいなぁ!トビオちゃん毎日特製ドリンク飲んでるんだ!」
頬膨らませる及川先輩。
か、可愛くないですからね…
「キモいぞ、及川」
「キモ川」 (ボソッ
「今のは聞き捨てならないなァ!!」
…ぷっ
『…はは!面白いです先輩達っ…ぷっ…!』
「はぁ…蓮浦に笑われちゃったじゃねーか」
「な…徹がいけないんだからな、んじゃ次の説明な」
『はい!』
その後、タオルの説明や、スコアの説明など教わって
5分前にはフロント前に着いた。
(揃ったかー…って及川何してんだ)
(なんでもないですよ、イジメられただけです)
(イジメヨクナイ)
(棒読み!!)