少年K.Mの話
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


『えっとその…
友達と遊んでる時にな、バスケやることになって…
でも俺、ぜんぜんバスケ出来なくていろいろ言われたんだよ…
それがトラウマで』



遊はそう言った。

小さい時から一緒にいた遊にはいくつか癖がある。
本人はたぶん気づいていない。



遊は嘘を吐く時。


最初真顔から始まり、その後へらへらと笑うんだ。

大事なことを話す時に嘘を吐く際はいつもそう。


だから今回も思った。



あー…今嘘吐いたなって。


でも俺は無理に聞こうとはしなかった。


これ以外にも、遊は隠してることがたくさんあると思う。



きっと全て言えないこと。



言って、俺を頼ってくれるのをずっと待ってる。



あーあ、



遊とバスケやりたかったな、








・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 →



[]



「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -