5人
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俺は中学で、関東大会や全国大会など様々な記録を残し強豪校から推薦をもらった。


小学校、中学校でいろいろあったからバスケを辞めるという選択肢もあった。


でも、


バスケが好きで。大好きで。


辞められなくて。



結局推薦を受けてそこに入った。


その高校は、上下関係一切無しの実力主義だった。


でもチームワークがあって。


ここならやっていけるかもって思った。



でも、そんなのは幻想でしかなくて。




「お前とやると疲れる」



「ごめんな、俺らお前に着いていけねえや」



「お前1人でどうにかなってるじゃん」



『じょっ、冗談だろ…?』



「お前と勝負しても勝てないし…」



『なんだよ…辞めんのか…?
バスケは5人揃わなきゃ出来ないんだぜ…?』



「お前が来てからな?



バスケつまんねえよ」



『………っ!』



おい、行くなよ
戻ってこいよ



『なんでなんだよっ!!!!!!』



それから俺は何事にも一気に冷め、大会のトロフィー、賞状、月バス


バスケ関係を全部捨てた。


いや、全部じゃないか。





庭にあるバスケットゴールは捨てられなかった。



そして、あの日俺は轢かれて死んで



人生リセットした。




***







「学校でなんかあったのか?」



『いやえっと…その…』



ほんとなんて言おう。
うーん…



「なんかやられたのか?俺に言ってみろって!轢いてやっから!!」



逆に怖くて言えねえよ!!?

何か必死に言い訳考えなきゃ…



『えっとその…
友達と遊んでる時にな、バスケやることになって…
でも俺、ぜんぜんバスケ出来なくていろいろ言われたんだよ…
それがトラウマで』



「………」



キヨがじーっと見てくる。



「ふーん…」



『ほ、ほんとだからな』



「そっか…でもほんの少しやっただけで出来なかっただけだろ?
最初はみんなそんなもんだぜ。ひどいなーそいつら」



『轢いたり、なんか投げつけんなよな』



「……しないって」



何その間…。



(……)
(………)




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