上下
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こんなのバスケじゃない。
でもボールが回って来ないまま3日が過ぎた。
チームは何も変わっていない。
「ゆん!!お前はなんのためにレギュラーに入れたと思ってんだ!!」
『あの…』
「クソッ…早く戻れ!!!」
こんなんばっか。
俺は悪くないってのに。言おうとしても、遮るしそもそも聞こうともしてないだろう。
「やっべ…いい気味…」
「ちょーウケる」
先輩は笑っていた。
そういうことなら…
俺は次の日から先輩にボールを回さないようにした。
先輩がボールをパスした瞬間に毎回スティールをする。
点は俺が入れる。
同じチームでも点を入れることは許さない。
『………』
あーあ。
ロッカーが荒らされた。
でも、中に入っていたのは練習着の替えだけだったからまだマシなほうなのかもしれない。
これからはロッカー空にしよう。
(あれ…)
(バスケってこんなのだっけ)
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