自業自得
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『ただいまー』


荷物を玄関に置きっ放しにして、リビングに向かう。



『母さんは…買い物か?』


なんかアイスとかないか聞こうと思ったのに。
ほら、疲れたときには甘いものだろ?


部屋に非常食とかあったかなー…。


階段を昇って自分の部屋に入った。



「よっ」



バタン、



え?
なんでいんの?部活はどした?


「閉めんな轢くぞ」



『さーせん』



あっちから開けてきた。
つっても、ここは俺の家だけどな


『なんでキヨがいんの?』



俺の質問に「愚問だな」みたいな表情を返してくる。
どして。


「今日、職員会議とかで休みだったんだよ」



『いつも休みでも練習してるじゃん』



「今日遊帰ってくるなーって思い出したからな。
お土産貰ってからでも、練習は出来んだろ」



もう、お土産はある前提で会話が進んでいますね。
まぁ、買ってきましたけど…
でも…



『……俺、キヨにお土産買ってきてないよ』



「はっ!?」



そう言った途端、暴言を吐きまくる。



「意味わかんね!!俺メールしたじゃん!マジで轢くぞお前!
俺が小学生の頃お前に買ってきてやったじゃん!!
昨日だって推しメンちゃんが出てる番組、録画し忘れて観れなかったけど
お前がお土産買ってくるだろうと思ったから!!!
立ち直ったのに…!!!お前マジ刺す!」



えええええええええええええ
なんていう理不尽。
てか、キヨが小6の頃、俺別にお土産って頼んだ覚えないし…。



「くっそ!マジむかつく!!
罰として俺の練習付き合えよ!!」



『はっ!!?』



「遊が悪いんだぞ!!!」



『ちょ、待って、お土産「行くぞ!!」





(死んだ)
(素直に渡せばよかった)


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