余計なことはしないよ
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表彰も終わって控え室に荷物を取りに行ったら、始まる前より視線が痛かった。
子の視線も。親の視線も。
『かったる…』
さっさと、荷物持って帰ろう。
控え室の自分のスペースに置いてあった楽譜を取る。
それと同時に、パッと手首を掴まれる。
「待て」
『…なんですか』
手首を掴んだ奴は、緑間真太郎。
「楽譜を見ないでやったのか」
『まぁ』
君とは今は脳が違うんでね。
高校生の脳をしてるから暗記力とかがあるんだよ。
「……」
『ギターは手のコードの位置を見ないで弾くほうがいい。
理由は、その事に集中しちゃって他のことが疎かになる。それと同じ感じ』
「だが、強弱とかの記号はどうなるのだよ」
『全て、頭に入れるのだよ』
ちょっと笑って言ってやった。
(なんであんなやつに負けたんだ…)
(余計なフラグは建築しない)
(遊くんご褒美何がいい!?お母さん奮発しちゃうわよ!)
(地下室とドラム)
▼ほんとにピアノ経験者の方には申し訳ない。
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