無意識と計算
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2回目の小学校生活も大分慣れ、
勉学も、ほら、2回目だから不定期に行われるテストも大きい花マルと3桁の数字で返ってくる。
『はい』
「あら、テスト…?」
『うん』
「わぁああ!100点じゃないすごいわねー!!」
だって2回目の小学校生活ですから。
6年間の課程はこなしてますもの。
「遊くん普段勉強なんかしてないから、心配だったのよねー」
マジか。
そんな心配をさせていたのか。
てか、小1にそんな勉強は必要ないぞ。
「この調子じゃ、来月のピアノのコンクールは余裕ね!!」
『えっ』
なんだそれ、一言も聞いてないぞ。
『なにそれ…』
「あら、聞いてないの?
3日前ぐらいにピアノの先生から電話あったのよ?遊くんピアノ上手いからって、下級生の部に出ないかって」
なにそれ、すごい初耳。
「お母さん嬉しくて、即オーケー出しちゃったわ!」
『!!』
なに自分のことのように了承しちゃってんだよ!
出場するの俺なんですけどっ!
「まぁ、お母さんの息子ならコンクールも最優秀賞よね!」
この無意識にかける過度の期待。
(計算だったら怖いな)
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