お前は緊張した方がいいと思うよ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
――――――ガラッ
1年3組というプレートがある教室に入る。
通う小学校は結構綺麗だった。
『意外と広いな…』
黒板を見ると白いチョークで"しらつぐくん"って書いてある席に座る。
机にも緑のビニールテープに"白嗣遊"と書いてあった。
まだ教室には数人しかいない。
てか雰囲気がピキーンとしてる。
みんな畏まっちゃってカチンカチンだし。
そんな緊張しなくてもいいのに。
あー暇だ。
あ、教室のドア開けっぱだった。
「おっはよー!!!!!!!」
ビクッ!
「あらー!みんなカチンカチンに緊張しちゃって!
もっと元気に行こうよ!ね!ね!」
びびったぁあああ!!
なんだこいつ!!テンションたけぇええ!!
みんなポカーンってしてるぞ!!
「えっとー?俺の席はー?」
暢気すぎる!!
えっと今の状況を実況すると、
新品のランドセルを背負った男の子が走って入ってくる
↓
大きい声で挨拶
↓
みんなポカーン
↓
大声で独り言をつぶやきながら黒板に書いてある席を確認 ←イマココ!
「たっかっおっかっずっなっりーは……あったー!!」
たかお…?
「おお!!もう前いるよ!!」
バタバタと走り俺の席の後ろにドカッと座る。
(新品のランドセル)
(見事なセンター分けの黒髪の男子)
(どっかで見たことあるような…)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
← →
[←]