突然のメールと電話  [ 30/31 ]


"及川せんぱ〜いメール〜"


ある学校に妙な着信音が響く。


「「「!!?」」」

「ひーちゃん!!!?」



今、この場にいる全員の心が一致しただろう。
「今の音はなんだ」と。


「うそうそなんで〜!もしかしてついに俺と…!!」

「オラっクソ及川!!部活中に携帯さわるんじゃねえ!」

「ちょっと黙ってて!!」

「てめっ…!!そもそも今の音なんだよ…!!!
何がメールだ!!つか今の…


蓮浦だろ!!!」


部活中全員の視線が及川と岩泉の方へ向く。

そう、ここは青葉西城。
元北一出身バレー部がほとんど進学する学校だ。

そして今の会話で分かったのは3年と2年少しだけだろう。


「そうだよ〜ひーちゃんだよ〜!
もう何回連絡しても返信来ないから…嬉しいなー!!」

「迷惑してるって証拠だろ!!!」


及川は岩泉の事を無視して、メールの相手に電話をかけた。


「あっクソ及か「ひーちゃーんひーちゃーーんひーちゃーーーん」

《はい》

「出た!!普段電話掛けても出てくれないのに!!どうしよ岩ちゃん!!!」

「うっせぇ!!早く用を済ませろ!!」

「これだから岩ちゃんは〜。もしもしー?」

《もしもっし…です及川先輩》






(はぁ〜ひーちゃんの声〜)
(キモいです及川先輩)




  



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