時間をくれ  [ 28/31 ]


「少なくとも、俺のせいで蓮浦が…とか思ってると思うが」

「大地さんっ!」

「田中」

「……っ」



俺のせいで影山が…傷ついてるかも…しれない…?



「俺のせいで…俺のせいで…」



どうしよう。どうしよう。どうしよう。どうしよう。どうしよう。どうしよう。どうしよう。どうしよう。どうしよう。どうしよう。



「影山っ…!!!!!」



ダッ!!


「おい飛空!!!!!」



▼▼▼



どこだろう!!!
さっき、追い出されて…!!
どうなったんだ!?あれ!?


思いつく場所は……



「いつも練習してた場所…」



そこに賭けるしか!!!








「クッソ…!!!」


バレー部には入れないし!!
飛空さんとはギクシャクするし!!


「……はぁ」


とりあえず落ち着こうと、空に向けてオーバーを繰り返す。



どうしたらいいんだよ…
卒業して…どこにいるかもわからなくて、見つけたと思ったら飛んでなくて。

そんなの俺のせいだろ…



「……」

「影山っ!!!」

「え…?」

『見つけた…やっぱここにいた…』

「飛空さん…」



息を切らして俺の前に立つ。
中学の時より、少し痩せていて…でも、身長は伸びていて…



「ごめん!!!
影山俺に時間をくれ!!!」



そういって、また走り出す飛空さん。



「え!?ちょっ、飛空さん!?」




(やっと会えたと思ったのに…!!)





  



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