飛んでいく  [ 21/31 ]


「影山もういいだろー?」

「―もう一本。」

「「「えっ」」」


もうやめようよ!
ほら!また大地先輩の顔が険しくなった!



「主将の指示を聞かないなんて問題だねぇ」


あぁ…ヤバイ、教頭が…


キュッキュ、


ドッ!!


「!」


さっと、日向が影山が撃ったボールの落下点へ移動する。



「反応速い…」


きっちり正面でボールを捕え…


ドガッガッ


「ほぐっ」

うわ!顔面。

「プッ……あ、」



そっちの方向にボールが飛んで行くと教頭に…


ボッ!

あ、やっぱ当たった。



「ブフォッ」


そして教頭先生の髪の毛(偽)が浮く。


ふあっ…


「「「!!!」」」


「ヒィッ、やばっ、カツラっ、ぶふぉ」


ふさっ


そして、大地先輩の頭に乗っかった。


「!!!」



「だ、大地先輩…フッ、ぶふぉ」

「アレ…ヅラだったのか…!」









  



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