01
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僕達にはもうどうしようもなかった。なんでここにいるのかもわからない。なぜ僕達が連れて来られたのか、なぜ僕達じゃなきゃいけなかったのか。
扉の外には得体の知れない化け物。キラリと鋭利に光る凶器も持っている。
意味がわからない。
意味がわからない。
意味がわからない。
「お前たち士気を下げるな。空気が悪くなるだろ」
赤司君は眉間にシワを寄せてそういった。
「そんなこと言ったってよォ…赤司。俺達もうここに何時間いるのかもわからないんだぜ。どこだかもわからない、出れる保証もない。こんな空気になるだろ」
青峰君が欠伸をしながら怠そうに言う。
青峰君が言うように僕達はどこにいるのかわからなかった。
ここにいるのはバスケ部。正確にいうと誠凜、海常、秀徳、桐皇、陽泉、洛山、霧崎のバスケ部だ。
僕達は最初バラバラな場所にいた。
一人から二人、二人から三人と合流していき今は全校揃った。安全な場所を探していき、見つけたのはパソコンがたくさん置いてある【PCA】という部屋。そして始まった会議。
僕達の共通点は
バスケ部
そして
どの学校も部活中
だったということ。
気がついたら全員ここにいたのだ。
僕達はここから出ようとした。
ここがどこなのか探索をして、この薄気味悪いところから脱出しようとしたのだ。
探索する班も決めて行動しようとして扉を動かそうとした所、
扉があかなかった。
それから何分時間が経っただろうか。いや、何時間だろうか。
僕達は動けないでいた。
「俺達これからどうなるんスかね…」
「それは禁句だっつってんだろ」
「でも…笠松先輩…ッ…!!」
時間が経って行くのと比例して、不安が募って行く。
ああ、僕達はダメなのかもしれない。
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