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本日、晴天。
桜の花々も待ち焦がれていたかのように満開で。
さながら入学式日和といったところだろうか。
“私立誠凛高等学校”
建設されて2年目の新設校である誠凛。
その入学式を終え、部活ブースは新入部員を少しでも多く勧誘しようと盛り上がりを見せていた。
そんななか、和やかな雰囲気で歩く少女たちがいた。
ふと、明るい茶髪の少女は伸びをする。
「はー、それにしても綺麗だよねこの学校!」
くるり、と一回転してみせると其れに伴い彼女のツインテールが揺れた。
楽しげに紡がれたその言葉に、隣を行く少女はふわり笑みを浮かべる。
「うん、さすが新設校だよね。」
同意を示すよう頷き開かれた少女の瞳は綺麗な橙色をしている。
小柄ながら整った顔立ちの2人はそれなりに注目を集めるわけで、故に先程から幾つもの部活勧誘を受けては断り続けているのだった。
そんな2人はもう入る部活は決まっているようで―…
「バスケー、バスケ部ー!バスケ部はいかがですかー?」
とある勧誘の声に顔を見合わせては、わかりやすく瞳を輝かせるのであった。
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