ふ
としたことでときめいて
振り向いた彼は柔く微笑む
君が書いた私の名前
雫が流れる頬を私だけが見ていた
影と
影
が手をつなぐ
キスを待つ君の顔
視線で言葉を投げ合って
三日月のように君は笑う
指が綺麗なのだとようやく気付いた
格好いいだけとは限らない
背中にある腕の強さ
甘え上手な君だから
あざとい唇に敗れて
耳にかかる髪が艶やかだ
細い指先の惑い
足音と心臓の交差
(意識をすると、止まらなくなる)
title by
spiritus
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