がんばる宣言と没銀誕文
2011/10/18 23:36

そろそろ短編上げようかと思います汗
いやあ電車に乗ってるときにふと思いついたネタでなんか書こうかなあと

来週の月曜銀さんに会える時間まで…と自らを追い詰めてみます
ギャグ書きたいギャグ








こねた

最初やろうとしてた銀誕文の一部
原作 土方と山崎

トントン、と控えめに襖を叩いて、今日も俺は「仕事」をする。

「副長、」
「入れ」
(あれ……普段の倍は皺寄ってるなぁ)
「お茶をお持ちしました。そろそろ休んでくださいよ、昼からずっとでしょう?もう夕食の時間ですよ」
「うるせー、次から次に始末書ばっか増やしやがるアホな隊長の所為で終わんねえんだ」
全くもって、素直じゃない。
そもそも堆く積上げられた書類の山だって、何も全部が全部今日が締切である筈が無くて、それなのに殆ど食事も摂らず涼しげな切れ長の目にぎょっとする程の隈をこさえ、必死で、必死なのは。
(全部、旦那の為なんでしょう)
十月十日、つまり明日は、大分昔に彼の素性を洗った時に発覚した、旦那の誕生日であって。本人達は隠しているつもりなのかもしれないが、彼らが所謂「お付き合い」している間柄なんてとっくに、それこそ副長助勤で一応監察のトップである自分なんかは片想い時代から承知している。
当日、逢って祝ってあげたい、だなんて。
(鬼の副長も、大分乙女だよなぁ……)
勿論そんなことをうっかり洩らそうものならミントンラケットと共に土に葬られそうだけど。
まだまだ書類の山の減らない今のうちに何言っても聞かないだろう、と取り敢えず大人しく引き下がっておくことにしようか。




数時間後。
夕餉の時間も終わり、夜勤の隊士が動き出す頃。ついに食堂にも顔を出さなかった副長の夕食を乗せた盆を片手に、そっと襖を開くと。
(旦那が副長のこと可愛い、って言うの納得したかもしれないなぁ…)
凡そ先程の半分へと高度を減らした書類の山の傍らに、普段は絶対にお目にかかることのできない副長の寝顔。数えきれないくらいに深く刻まれた眉根の皺が消えると、それは驚く程あどけなくて。
(やっぱり綺麗な顔をしてる)
刹那、自分でも無意識にそんなかとを浮かべた己が信じられなかった。でもやっぱり、綺麗なものは綺麗だ、と開き直る。

恋する乙女は、綺麗になるんですって。

いつか、本人にそんなことを言ってやるのもいいかと考えたら、少し可笑しくなった。
(まあ、これも旦那のおかげなんでしょうけど)
それを認めてしまうのも、ずっと彼の近くで見守ってきた者としては些か、いやかなり悔しい気もするけれど。

「これが、俺からの誕生日プレゼントですよ旦那」
せいぜい感謝してください。

そうっと呟いて、盆を文机の隣に下ろすと再び襖を音もなく閉める。

局長から世話の焼ける副長殿の非番をもぎ取る為の口実を脳内で並べ立てながら、冷たい秋風に晒された廊下をゆっくりと踏みしめ足を進めた。




銀誕だけど銀さんあんま出て来ないあれです
山崎が好きなんです
全部最後まで載せたかった



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