「やだ!おれ母さんと結婚する!」

「アーン?馬鹿言ってんじゃねぇぞ、俺がどんだけ苦労したと思ってんだ!」

「やだやだやだ!父さんは違う人と!」

「違う人だぁ!?いる訳ねぇだろ!」

「あの2人共?ここスーパーだから、もうちょっと大人しくしない?景吾も大人げないよ」

「じゃあ母さんはどっちが好き!?」

「そうだ。お前が決めろよ」

「無理だよ。どっちも大好きだもの」



当たり前のようにしれっと笑顔で言ったこいつを見て、俺と息子は同時に互いの肩を叩いた。
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