「私ね、この間のマヤ文明の地球滅亡の予言当たれば良かったなぁと思ってるの」

「なんで?」

「だって嫌じゃない。精市の先に死ぬのも後に死ぬのも私は御免だよ」

「お前また高校の頃の重い女に逆戻りしたんじゃない?ウケるー」

「…人が真剣な話をしてる時にウケると来ましたか。まぁ、それはちょっと例えが大きすぎたかもしれないけど」

「うん」

「精市が死んだら私は迷わずにすぐ後追って死ぬよ」

「うん」

「それくらいの覚悟、精市にはあるの?」

「無かったら言わないだろ、こんな事」

「…ありがとう」

「早速明日不動産会社に予約入れたから、物件見に行くからね」

「え?急!」

「そうでもないよ、予約は1週間前から入れてたし」

「…もはや私の意見は何処へ?」

「え?」

「何でもないです!」



いいじゃん、どっちにしろお前の意見なんて俺の考えと同じなんだから。
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