「なんで駄目なの?」

「いいか、プライベートで女を飲みに誘うっつーのは大抵そういう意味だ。それくらいいい加減わかるだろ」

「でも、新しいお仕事だってもしかしたら始められるようになるかもしれないし」

「だったら媚でもなんでも売って来いよ」

「私を仕事相手として接しないで、女として接する人だったら、それが分かった瞬間に帰ってくる。なんで媚なんて売らなきゃいけないの?私、景吾以外の男の人に可愛いなんて思われなくていいのに」

「…いいか、じゃあマネージャーも連れてけ。絶対だぞ」

「だから最初っから北野さんも一緒に行くって言ってるじゃん!」

「それでも心配なんだよ察しろ!」

「…はい」
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