───季節は巡る。
「…よし」
晴香は鏡の前で強く意気込みをし、飛び出すように家を出た。
辛かったことや悔しかったことを何処かへ捨てていくことはせずに、全て胸に閉じこめた。
「田代!おっはよー!」
「おはようさん」
「あぁおはよう、丸井君、仁王君」
季節は巡る。
寒さに耐えていた季節は終わり、暖かさに身を解放する季節がやってきた。そしてそれは、待ち焦がれていた季節でもあった。
「(やっと、来た)」
約束を果たす時は、目の前まで来ている。
season1 fin.
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