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「…グフッ!う、法正さんどうしたんですか…そんな乗っかって」
「しっ。…元直、」
「……、孝直、おいで」
「…ん」

布団をめくって、馬乗りになった彼を招き入れる。
寝るときは真ん中に子どもたちを寝かせて、俺と法正さんで挟んで寝ている。
法正さんはもぞもぞと俺の布団に入ってくると、胸に顔を埋めて抱き付いてきた。

「最近一緒に寝てなかったですしね。甘えたくなりました?」
「まあな」
「孝直、かわいい」
「…かわいいなんて、よく言えるな」
「俺にしてみれば、かわいいお嫁さんですよ」
「……ばか」

法正さんが上を向いて、合図するように瞬きをする。
揺れる長いまつげが綺麗で、顔を近付けていく。
ああ、法正さん、かわいいな。
そういえば、キスも最近してなかったな。
意外と柔らかい唇は、合わせるととても気持ちがいいもので。
その感触を確かめたくて、俺は唇を。

「…うぅん、かーさん…」
「っ!…仲権、」
「……おしっこ…」
「寝る前に便所に行かないからだ。ほら、行くぞ」
「ふぁい」

法正さんが布団から出て行き、仲権の手を取って部屋を出て行く。
もう少しだったのに、と悔やんでも仕方がないけれど、もう少しだったのに。

「ああぁ……。はぁ…」
「…………じょしょさん…」
「うお!は、伯約、どうした?おしっこ?」
「あ、あの……わたし、仲権ととなりでねましょうか…?」
「えっちょ、伯約!!そんな気を使わなくていいよ!ごめん!ほんとごめん!すいません!!そんな目で見ないで!!」
「おい徐庶、うるさいぞ。さ、もう寝ろ」
「「はぁい」」
「…法正さん、」
「仕方がないな。おやすみ、徐庶」
「お、おやすみなさい法正さん…うぅ……」


朝にちゃんとしてもらいました
いちゃいちゃするのも大変…
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