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たたた大変!です!私の愛しの恋人(ここ重要)ペンギンが!!


「ペンギン!怪我してる!」
「は?…怪我なんてしてないが」
「だって口切れてる…!喧嘩したの?相手はキャス?よし、一発殴ってくる」
「いや、待て待て」


私がキャスケットを成敗すべく部屋を出ようとしたら、ペンギンに腕を掴まれた。
意外と強く握られてちょっと痛かったけど、男らしいなあと思ってときめく(きゅん!)。


「違うの?」
「あぁ、多分乾燥したんだ。冬島が近いからな」
「そっか。良かっ…いや、良くない!大丈夫?痛くない?」
「言われるまで気づかなかったし、平気だ」
「でも…あ、私リップあるよ!使って!」


ペンギンったらデリケート!と言いながらポケットを漁る。
この前購入した苺の香りのするリップ。
男のペンギンにはどうかと思うけど、これしかない。
それに他のクルーがリップを持ってるとも思えない。


「はい、どーぞ!」
「あぁ、すまんな」


ぬりぬり。ペンギンは大人しく私のリップを使う。
あ、唇がちょっとピンク色になった。


「ふふ」
「なんだ?」
「ペンギン唇ぷるぷるー!女の子みたい!」


ペンギンは帽子を目深に被るから、口元が目立つんだよなあ。
じっ、とペンギンの唇を見る。あれ、なんだかセクシー(むらっ)。
リップを塗ってる女の子はキスしたくなると聞いたことがあるけど、それはペンギンにも当てはまるようだ。


「色っぽいね」
「あまり嬉しくないな」


ペンギンのほっぺもピンクになった。
可愛い。うん?考えてみたらこれって間接スだなあ。
と思ったらやばい、私むらむらしちゃった。


「ねえ、ペンギン」



そして私は背伸びする




(少し見えたペンギンの目元は赤くて、もう一度背伸びしようと思ったらペンギンが近づいてきてくれてその必要はなくなった。ほんのり香る苺に笑ってしまう。可愛いぞペンギン!)





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