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今の気候は冬である。でも私は何故か寝苦しくて目が覚めた。
今日はなんだかすごく暑い。

ぱちり。目を開いて周りを見る。
カーテンの隙間から月明かりが差してはいるが、まだ薄暗くて朝が遠いことがわかる。


「良い夢見てたのになぁ…」


回らない頭でそう考えた。
起きてしばらく経つと夢は忘れてしまうものだけれど、寝起きの今はさっきまで見てた夢を思い出せる。


続きを見るべくもう一度眠りにつこうと体勢を変えた時、布団の中に私以外の熱があることに気がついた。


「え、えええ」


頭が覚醒する。
ふんわりウェーブがかかる見た目より柔らかな髪。特徴的なそばかすは良く見えないけど、枕に半分埋もれるその人は、


「えっ、エース隊長…」


意味がわからない。なんでこの人ここにいるの。
確かに隊長とは部屋が近いけど間違うほどではないはず、なのに。
ていうか暑苦しかったのはこの人のせいか。安眠妨害の罪は重いと思う。


「うー…」


私の声で隊長はうっすら目覚めたようだ。


「あー…んあ、う?、……おはよう」
「まだ夜です隊長」


そっか、なんて言いながらあくびをする隊長。
半分閉じかけた目を左手でこする隊長(可愛い)。
じゃあおやすみ、ともう一度寝ようとする隊長。
ちょっと待て。


「その前に少しお話しましょうかなんでここにいるんですか私の部屋なんですが」

「えー…?…今日って寒ィじゃん、だから」


暖取りに来た、なんて笑う隊長。
炎人間であるこの人も寒いとか感じるんだ…と考えていたら腰の辺りに圧がかかった。
今気付いたけど腕回されてるよ…!これってセクハラになりすか!


もう一度おやすみー、なんて言って本格的に寝てしまった隊長を私は起こすことが出来なかった。





おやすみ、愛しい人



(夢の内容は忘れてしまった)





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隊長が可愛くて仕方ない


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