※馴れ初め(学パロ)の続き
なんとなしにこいつと付き合い始めてからもうすぐ1ヶ月になる。
未だにキスもしなけりゃそれ以上のこともない関係が続いている。
今までの付き合いを考えると、おれはあいつのことを大事に思っているのかもしれない。
「と、さっきまでおれはそんなことを考えてたんだが、ただ単にお前に色気が足りないからじゃないかと思い始めた」
「頭のネジ落としましたか色魔」
「高校生にもなってクマのバックプリントってどうなんだ」
「その記憶削除してくれないかなぁ!」
初めてこいつと会った時を思い出す。
階段の上で立ち止まっていたこいつは何故か右足の靴が無かった。
「そういやあの時、靴下に穴開いてたな」
「その記憶も削除して!」
女子として恥ずかしい!と叫ぶ声がうるさい。
なんでこんな女と付き合う気になったんだろうか。あぁ、でも
「お前、着痩せするよな」
「え、そう?細く見えるんなら嬉しい」
「結局中身は同じだけどな。体重や腹回りは変わらない」
「うっさい余計なことを言うな」
本当に口うるさい女だと思う(黙ってりゃまあ顔は良いのに)。
さて、痩せするのはウエストばかりじゃない。
目の前のワイシャツの襟元を引っ張って広げた。
「あぁ、やっぱ思ってたより胸はあるんだな」
「最低だよロー」
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トラファルガーさんをかっこよく書けない。
恥ずかしくて。