02
夢を見た。
暖かな日差しの中、俺の名を呼ぶ少女の夢を見た。
一生懸命に駆けてくる少女は、しかし
絶対にこちらにはたどり着くことはできない。
動く口から発せられる声は届かない。
その名前は届かない。
何故なら俺は、
(そいつは死んだんだ)
(それは俺の名前じゃない)
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