荒北が寝ていると、布団の中にもぞもぞと何かが入ってくるような感じがした。
しかし、あまりに心地よい眠りについていたため、それが何なのか、何のために入ってきたのか、何をしているのかなど全く気にせずにそのまま眠っていた。
だが、急に夢の中で、背筋がぞくぞくする快楽が体中を駆け巡り始めた。
それはそう、射精をするときの快楽と同じ。

勢い良く上体を起こして、布団をがばりとどけると、そこには荒北の滾ったものをしっかりと握って、舌で鈴口を舐めている東堂がいた。東堂は楽しげににこりと微笑むと、いったん荒北のものを扱く手を止めた。

「やあ!荒北おはよう」
「やあ!じゃねぇよてめっ!!何してんノォ!!!」
「何って・・・フェラだが?」
「そういうこと聞いてねぇよ、」
「じゃあ、何んなのだ?」

東堂はまたにこりと微笑む。
荒北は話が通じないことを悟り、深いため息をついた。
荒北は朝から寝込みを襲った理由を聞きたかったのだが、こいつとこれ以上はなしても埒が明かないと思った。
しかし、そんな荒北を知ってか知らずか、東堂は荒北のものにまた口を寄せて、舐め始めようとした。

「・・・荒北って朝から元気なのだな!」
「ああどっかの誰かさんが朝から盛んに誘ってくるんでネェ」

嫌味たっぷりな口ぶりをしても、東堂はまったく平然とした様子で、荒北のものの裏筋をねっとりと舐め、れろれろと亀頭を口に含んではまた口を離して裏筋を舐め始める。
東堂に教えた時と同じパターン化した行動なのに、なかなかのテクニックで誘い出す。
だが、荒北はそんな簡単にイってやりはしない。
腹下に力を込めて、しっかりと耐える。
朝からヤりたいわけではないが、東堂が抜いてくれるならそのままにしておこうと、荒北はその様子を見下ろしていると、東堂のものもズボンの上から分かるほど勃起しているのが見えた。

「・・・東堂も、人のもんしゃぶりながらおったててんのかヨ・・・」
「だって、荒北が・・・」
「つべこべ言ってネェで、脱げヨ。お前の見てやんヨ」

荒北が指示すると、東堂は恥ずかしそうにしながらも、ゆっくりとベルトのバックルを外し、ジジジジと音を立てながらチャックを下ろした。
下着の下から主張するように勃ちあがっているのが見えると、荒北はまどろっこしくなって、東堂の下着を剥ぎ取った。ねっちょりとした先走りが下着との間に銀色に光る糸を引いた。

「やーらしぃネ・・・」
「・・・っっ、」

見たままの感想を一言荒北が漏らすと、東堂は恥ずかしさのあまり顔を真っ赤にしながら、またこぽりと先走りを零した。
荒北は今まではあまりヤる気ではなかったが、その姿を見て、妙にサド心を刺激されて、完全にヤる気になった。
荒北は今まで自分が寝ていたベットに東堂を押し倒して、見下ろしながら、その真っ赤になった顔を見た。
自分から誘っておきながら、実際に押し倒されると弱い東堂がかわいく見えた。
だがしかし、かわいいなんて決して言ってやるつもりはないが。
そんなことを思いながら、東堂のものを掴む。

「・・・ふぁ、っ」
「東堂も、こうして欲しかったんダロ?なあ、尽八ィ?」
「・・・なに、を言う、荒北。あ、ふっ、おれ・・・は荒北が、朝から元気に・・・すご、っせるように・・・」
「そんなこと言って、ヨォ」
ぐちょぐちょになってるぜ。

荒北が東堂の耳に口を寄せて、出来るだけの甘い声で低く囁くと、東堂の全身がぴくりと震えた。
ちろちろと先からこぼれる透明な液体を指で救うと、そのまま後ろに指をずらしていくと、きゅっと反応してすぼむアナルがあった。
ぬるぬるとした指先でほぐすように撫でていると、そのうちに東堂の秘所はゆるゆると指を受け入れ始めた。そして、指を奥まで差し込むと、東堂の体がぴくぴくとうねる。
前立腺をなぞるようにして、中で指を折り曲げると、リズムを合わせるように東堂も跳ねる。

「・・・ぁあ、っふ」
「なんだヨ、東堂。このまま後ろだけでいけんじゃナァイ?」
「・・・い、ぁ・・・っあぁあっ!」

荒北から反らすようにしている東堂の顔を覗き込むと、真っ赤にしながら、必死に快楽に耐えるようにしていた。
さっきまであんなにも荒北を誘っていたのにも関わらず、どうしてこんな顔をして善がるのだろう。かわいい。マジでかわいい。でも、そんなこと言ってやらねぇケド。
さらに指を1本増やして、2本の指でぐちゃぐちゃとかき混ぜるようにして前立腺を引っかくと、東堂は身体をそらすようにして、さらに善がる。

「尽八、イっちまえヨ・・・」
「・・・っぁ、まえも、っさわってぇ・・・」
「こんなんになってンなら、後ろだけでイけるダロ?ナァ?」

自分で前をいじろうとする東堂の手を片手で束ねるように束縛すると、東堂は生理的な涙で潤んだ目で荒北をにらんできた。

「あら、きた、ふぁう・・・・・・いじ、わる」
「お前がこうするように誘ってきたンダロ?」
「・・・ぁああっ」

東堂がイきそうになった瞬間に、荒北は性急に指を引き抜いた。急に刺激を与えられなくなった、そこはひくひくと引く付いて、東堂も驚いたように荒北を見ていた。

「、な・・・んで・・・・・・」
「簡単にイかせるわけネェダロ、俺が」

潤んだ目で東堂が荒北を見たとたん、荒北は東堂を抱き寄せて、自分の滾ったペニスで貫いた。指とは違って、圧倒的な質量が東堂を突き抜く。

「・・・・・・ぅぁあああああっ!!!」

高みまで上げられていた東堂はその質量に耐え切れずに、身体をびくびくとさせながら、白い液体を荒北の腹にぶちまけた。しかし、その快楽に浸る暇も与えずに、荒北は東堂を突き上げ始める。

「ぅあ、っ、・・・ふああぁ・・・っ!」
「・・・っく、」

深く深く蹂躙するたびに、東堂の身体はびくびくと反応して、きつくきつく中を締め付ける。
前立腺を狙うように突き上げると、さらなる快楽を求めるように、東堂は荒北に抱きついてくる。いやらしい音を部屋に響かせながら、東堂の身体を合わせていく。

「っふぁあ、っう・・・きもちっ・・・ぃい、ぉあ・・・」
「もう・・・、イっちまえよ」
「・・・・・・ひぃああああ!!!」

強く中を締め付けられ、荒北は急いで引き抜くと、東堂の白い腹に、粘着質な液体を吐き出した。東堂も2度目の射精をどくどくと零すと、そのまま、快楽にまけて東堂は気を失ってしまった。

荒北は自分の吐き出したものを綺麗にして、東堂を寝かせると、すやすやと気持ち良さそうな寝息を立てていた。いつもよりも幼く見える顔をなで、真っ黒な髪の毛をくしゃりと撫でた。カチューシャをしているが、もう髪の毛はぐしゃぐしゃだ。

「・・・寝ちまうなら朝から誘ってんじゃネェヨ」
バァカ。

荒北はそう呟くと、寒くないように東堂に布団をかぶせ、額にキスを落とした。

DVDでは光が消えます
(光さんのせいでいいところが見えません)


20140818/この後、学校があるって起こされる東堂はちょっと不機嫌な顔をするから荒北にラブキッスをたくさんもらいます。

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