40:Experiment[1/2]


 ワイヨン鏡窟はベルケント港の西側、キムラスカ領ラーデシア大陸の南側だった。直線的な方角では西になるものの、海流の関係でラーデシア大陸をぐるりと一周することとなり、思いの外時間がかかってしまった。だが研究者がかけてくれたのだろう、桟橋のかけられていたため上陸には困らず、その小さな小さな洞窟のすぐ側にタルタロスを停泊させることが出来たのは不幸中の幸いだったかもしれない。
 土地柄的にもディストが研究データを持ち込んで逃げこむのにもいい場所だ、とはジェイドの言葉だった。辺りはエンシェント鏡石と呼ばれる希少な鉱石で覆われており、鏡のような光沢を放っている。フォニミンはこの石から採取されるものらしく、希少性に目を輝かせたアニスだったが、特別な道具を使わなければ採取できないらしい。落胆するアニスに苦笑しながらもリンネたちはワイヨン鏡窟を進み始めた。

「何だかジメジメしていますわね」

「海風が吹き込むからでしょうね」

「イオン様はタルタロスで待ってて下さいね!」

ナタリアに頷いたイオンだったが、アニスに止められた。体調のこともあるのだろう。タルタロスに押し戻すアニスに、イオンはちらりと鏡窟に視線を送った。

「僕も興味があるんですが……」

「ダメです!危ないんですから!」

でも、だめです。そんな問答が数回。一緒に行きたい気持ちと、ルークにティア、ガイまでが抜けた今の状態でイオンを守り抜けるか不安な気持ち。どうするべきか思考を巡らせていると、アッシュが一人歩き始めた。

「導師は戻れ。ついてこられると邪魔だ」

その足取りに一切に気遣いはない。あのペースで無理に歩かせては体調を悪化させる恐れもある。遠ざかる背中をナタリアが追い、イオンはそっとため息を付いた。

「……残念です」

寂しげな背中がタルタロスの中に入っていくのを見送り、歩き始めるとリンネは必然的に殿となった。この旅で殿を務めたことなど、これが初めてではないだろうかとふと考え、小さく笑う。先頭を進む彼は隊列など考えていないのだろう。それに、自分は数に入れられてないのかもしれないとふと思った。それでも今は殿なことに変わりはない。周囲、主に背後を警戒しながらリンネはジェイド達に追いついた。

「ガイが抜けてしまったのは戦力的に不安ですね。ここにも魔物はいるでしょうし」

「前衛で頑張ってくれてたもんね」

前衛の要はガイとルークだった。中衛にアニス、後衛にティアとジェイド。それがいつもの陣形だった。その前衛がふたりともいない。リンネも前衛に位置していたが、今の自分に二人が抜けた穴をカバーするほどの力量もない。中衛のアニスに前に出てきてもらいつつ、後衛が攻撃の要となるよう立ち回る方がいいだろうか。幸いここに至るまでほとんど魔物と遭遇もしていない。ここでは、それぞれの立ち位置を確認しつつの戦闘になるだろう。

「……もうガイの話はするな。魔物ぐらい、アイツがいなくても俺が蹴散らしてやる」

ガイの話が聞こえていたのだろうか。振り返った不機嫌なアッシュに、ジェイドがおや、と眉を上げた。

「こちらのルークもガイがお気に入りでしたか。お友達に出て行かれて、寂しいですねぇ」

「……うるせぇっ!」

からかうような口調に、背中を向けたアッシュの歩幅が大きくなる。どうしてこの人はこうも呼吸するように人をからかうのだろう。

「ジェイド……」

「ふむ。微妙に性格も似ていますね。理論上はありえませんが、育った環境が似ていればこうなるのかもしれませんねぇ」

声をかけても悪びれる様子などあるわけもなく。アッシュの反応を楽しんでいるようだった。予想通りの反応とはいえ、あまりアッシュを刺激したくない。そっと息を吐きだして、おいていかれないようにリンネも歩幅を大きくした。

「そりゃ、オリジナルとレプリカだからね。やっぱり根本的な部分は変わらないんじゃない?」

「それは、レプリカとしての経験ですか?」

探るような、視線。それに気づかないほど愚かでもなかった。少なからずレプリカに興味があるのだろう。頷いて、リンネは前に進み続けた。

「そうだね。やっぱり育った環境によって違うは出るけど、人間根本的な部分はなかなか変わらないものじゃない?」

オリジナルとレプリカは全く違う存在だ。だが、非常によく似た存在でもある。だからよく分かる。
 奥へ奥へと進んでも、入り口で見た桟橋以外に人工物は見当たらない。研究施設というよりは、ただの魔物の巣窟だ。何度か戦闘を終えたが、大抵はアッシュが斬り伏せていく。大きな支障はないが、アッシュへの負担は大きい。もっとも、彼はそれを負担とも思っていないだろうが。

「ねぇ、アッシュ。ここは何のために作られた施設なのですか?」

辺りを見渡しながら、ふいにナタリアが口を開いた。ここに案内してくれたのはアッシュだ。ヴァンに繋がる何かを知っているのだろう。そう思っていたのだが、アッシュは眉間にしわを寄せた。

「……俺も詳しいことは分からない。ただ、この場所で何らかのレプリカ研究が行われている可能性は高い」

「フォニミンがどうのって言ってたもんね。入口には桟橋があったし、ちょくちょく人が来てるって感じ」

アニスも頷いて、辺りを見渡す。今のところ分かっているのはそれぐらいだ。更に奥へ進めばなにかわかるのだろうか。薄暗い鏡窟の中、そうですねとジェイドが頷いた。

「とりあえず、奥まで行ってみましょう。何か分かるかもしれません」

 辺りは薄暗いが、灯りのようにエンシェント鉱石が道を照らしているため、視界に困ることはない。やはり研究者たちが何度も出入りしているのだろう。道は何度か分かれているが、踏み硬められた足元を見れば、どちらに進むのか判断するのは容易だった。

「あれは、なにかしら……」

別れた道の、少し奥。宙に浮く不思議なクラゲにナタリアが手を伸ばそうとした、その時。

「伏せろ!」

クラゲの腕が鋭く刃のように変わるや否や、素早く剣を抜いたアッシュが斬りかかる。一撃でクラゲを両断したアッシュは、そのまま残りの二匹にも斬りかかった。流石は六神将だろうか。剣の柄に手を当てていたリンネは何もすることが出来なかった。

「アッシュ!すっご〜い」

「……無事か?」

駆け寄るアニスに一瞥もくれず、アッシュは身を丸くしたままのナタリアに声をかけた。あの様子では怪我もないだろう。おそるおそる立ち上がり、ナタリアは頷いた。

「え……ええ。大丈夫ですわ。ありがとう、アッシュ……」

「……ジェイド。こいつに見覚えは?」

ナタリアの無事を確認し、アッシュがジェイドに視線を送る。何か気になることでもあるのだろうか。

「生物は専門ではないのですがねぇ」

肩をすくめながらも、ジェイドが倒れたクラゲを覗き込む。気のない返事をしながらも、その目は真剣そのものだった。

「ふむ……。プルプのようですが、この辺りに生息するものとは違います。新種にしては、ちょっと妙ですね」

ジェイドの話では、この魔物はその見た目通り海中に生息するらしい。だがこの個体は明らかに宙を浮いていた。短距離の跳躍ならまだしも、水辺から距離のあるここで敵を捕食するほどの力があるとは考えにくい。というのが、素人ながらの疑問ですが、と前置きしたジェイドの意見だった。

「なんだか、気味が悪いね……」

魔物の生態系の変化は侮ってはならない。魔物の異常は世界の異常だ。ここで何かが起こっているのは確実だろう。気を引き締めなければ。

「……簡単にはいかないかもな。行くぞ」

折角ここまできたのだ。何か少しでも情報を手に入れたい。アッシュに続いていくと、ナタリアが俯いた。

「ベルケンドの第一音機関研究所。そしてこの鏡窟……。こんな所にレプリカの施設があったなんて……。私……自分の国ですのに、知らないことが多すぎますわね。王女として失格ですわ……」

「知らなかったことは悪くないよ。本当に悪いのは知らなかったことに目を瞑って、何もしないことなんだから」

全てを知るには、人間はあまりにも矮小だ。四千年生きた父がそういうのだから、たかが十数年生きただけの人間には、世界はあまりにも広すぎる。それでもナタリアが自分を責めているのは、女王としての責務からだろう。強い子だと感心しながらリンネは微笑んだ。

「ナタリアはここで知って、何かしたいと思ったんでしょ?なら、それで十分じゃないかな。全てのことを知ることのできる人間なんて、いないんだから」

「城の中にいるだけじゃ何も分からないってことは、ガキの頃学んだだろう?」

うつむき気味だったナタリアが、アッシュの言葉で弾かれたように顔をあげる。その瞳がエメラルドのようにきらめいて、驚きに見開かれつつ、彼女は大きく頷いた。

「あ……あの時のことはよく覚えていますわ!あなたが私を初めて城の外に連れ出してくれて……そして……」

「城がバチカルになっただけだ。真実を知るためには、自分の目で、自分の足で確かめる。そうしなければ、この国の政治は何も変わらない」

それは立派な、為政者の言葉だった。そうあれと彼もまた教育されて生きてきたのだろう。人間、根本的な部分はそう簡単に変わらないものだ。神託の盾となっても、国を憂う気持ちは変わらなかったのだろう。彼の言葉を慈しむようにそっと胸に手を当て、幸せそうに微笑んだ。

「……あなたは変わりませんわね。子供の頃と同じように、この国の行く末を案じて、私の至らない部分を助けてくれます」

だがアッシュの表情は硬い。頭を振り、ややあって目を伏せた。

「……勘違いするな。俺は昔の俺じゃない。七年前の誘拐の時、俺の中のルークは死んだ。……お前が見ているのは、ルークの幻だ」

「そんなことありませんわ!私には分かります。あなたは……やはりルークなのですわ」

「その名前で呼ぶな、と言わなかったか?」

アッシュに睨まれ、ナタリアが口を噤む。困惑するナタリアに背を向け、アッシュは忌々しげに言葉を吐き出した。

「俺はアッシュだ。聖なる焔の……ルークの燃えかすだ!」

その背に手を伸ばしかけたナタリアだが、最後の一歩が出ずに細い指先は空を掴んだ。七年という時間は、二人にはあまりにも大きすぎたのだろう。もどかしい二人にかける言葉も見つけられず、重たい空気を引きずりながら歩くしか出来なかった。



「ここは……?」

しばらく進み続けると、拓けた場所についた。どうやらここが最深部らしい。深い緑色をした巨大な筒、大きなフラスコのような入れ物。どれも使い込まれた形跡がある。

「フォミクリーの研究施設ですね。廃棄されて久しいようですが……」

「演算機はまだ生きてるな」

軽く機械に触れ、アッシュが手慣れた様子で操作していく。機械に触れることが多いのだろうか。迷いのない手付きにジェイドが感嘆の息をこぼした。

「大したものですねぇ。ルークでは扱えなかったでしょう」

「これは……。フォミクリーの効果範囲についての研究……だな」

「データ収集範囲を広げることで、巨大な物のレプリカを作ろうとしていたようですね」

流れる文字を覗き込み、ジェイドが頷いた。リンネも覗き込んだが、文字が流れていくのが早すぎてあまり読み取れない。もう少し文章を読む練習をしなければ、と考えて思わず眉間に皺が寄った。

「大きなものって……家とか?」

小首を傾げるアニスに、ジェイドが小さく笑う。

「もっと大きなものですよ。私が研究に携わっていた頃も、理論上は小さな島程度ならレプリカを作れましたから」

「でか……」

「そんなものまで作れちゃうんだ……」

予想を遥かに超えた答えに、驚くことしか出来ない。島を作る技術なんて、そんなもの聞いたことがない。素晴らしい技術だが、同時に恐ろしいと思う。それが悪用されれば、世界は混乱の渦に飲み込まれるだろう。誰かが勝手に島を作って、領土を拡大なんてすればそれこそ国交問題にもなる。勝手に人を作れば、人権問題にもなる。使い方次第だが、使い方を慎重に選ばなくてはならない。だからジェイドはフォミクリーを禁忌としたのだろうか。

「……なんだこいつは!?あり得ない!!」

「どうしたのですか?」

「見ろ、ヴァン達が研究中の最大レプリカ作成範囲だ!」

驚きの声を上げるアッシュに、ジェイドが映し出されるデータを凝視する。その指が示す数字に、ジェイドが大きく息を呑んだ。

「……約三千万平方キロメートル!?このオールドラントの地表の十分の一はありますよ!」

「そんな大きなもの!レプリカを作っても置き場がありませんわ!」

ありえない、とナタリアが首を横にふる。島を作って、ヴァンは何をしたいのだろう。自分の国でも作るつもりなのだろうか。ジェイドが演算器の操作を代わり、素早く何かを打ち込んでいく。アッシュの操作に感心していたようだが、彼よりも圧倒的に指先の動きが早い。

「採取保存したレプリカ作製情報の一覧もあります。これは……マルクト軍で廃棄した筈のデータだ」

「ディストが持ち出したものか?」

「そうでしょうね。今は消滅したホドの住民の情報です。昔、私が採取させたものですから間違いないでしょう」

眉を寄せ、ジェイドが眼鏡を押し上げた。言葉にはしないが、横顔からは憤りがにじみ出ている。禁忌とした技術、廃棄したはずのデータが何者かに悪用されている。眼の前に映し出されるデータにまさか、とナタリアが唇を震わせた。

「まさかと思いますが……ホドをレプリカで復活させようとしているのでは?」

「そのために、今ある大地を崩落させるっていうの……?」

今のままでは、ホドのレプリカを作ったとしても、置き場所がない。リンネの疑問に答える声はない。崩落する大地、失われた島、その地に住んでいた人々。そこまでしてホドを復活させたい理由は何なのだろう。ジェイドが無言で演算器を操作していたが、やがて長い長い溜息とともにその手を止めた。

「……気になりますね。この情報は持ち帰りましょう」

嫌な予感がする。脳裏に過るのはあの日のヴァンの言葉。故郷を預言で失ったという彼のあの憎しみに満ちた眼差し。それが偽りだったとは、どうしても思えない。

「この世界に、津波で消えた街ってどれくらいあるの?」

「歴史は専門外ですが、なぜそんな質問を?」

流れにそぐわぬ疑問に、ジェイドが口の端を上げた。余計なことだろうかと思いつつ、今は少しでも情報が欲しいはずだ。情報の精査はジェイドに委ねよう。小さく頷きながらリンネは言葉を続けた。

「ヴァンが、故郷を津波で無くしたって言ってたから。それが原因で預言を憎んでいるようだったし」

「……それなら、彼の故郷がホドである可能性が高いですね」

哀愁が彼の行動理由。とは、言い切れない。きっとまだ、何かがある。

「ヴァンは、ホドを復活させることで預言を覆そうとしてるのかな……?」

「可能性として視野には入れておきますが、結論づけるにはまだ早いでしょう」

そうだね、と頷いてリンネは顔を上げた。演算器から得られるデータは全て得ただろう。他にも何か情報がないだろうかと辺りを見渡していると、檻の中を見つめるアニスとナタリアが目に入った。

「あれっ、これチーグル?」

「まあ!こんなところに閉じ込められて、餌はどうしているのかしら」

駆け寄ってみれば、ミュウと比べて少し小柄な……というよりは痩せたチーグルが二匹、それぞれ檻に入れられていた。

「生きているんだから、誰かがここで飼っているんだろう。多分こいつらはレプリカと被験体だ」

「そのようですね。星のようなアザが同じ場所にあります」

ジェイドの示した通り、二匹には腰のあたりに似たアザがある。顔立ちも毛色も瓜二つ。この施設のことを考えるとレプリカとオリジナル、被検体で間違いないだろう。

「この仔たちもミュウみたいに火を吐いたりするのかな」

そう言ってアニスが檻を軽く小突くと、チーグルは火を吐いた。ミュウのものより小さいが、アニスを驚かすには十分すぎる威力だ。

「うわっ、びっくりした!」

「この仔も同じかしら」

ナタリアももう一匹のチーグルの檻を軽く小突いたが、そちらのチーグルは咳のように小さな火を吐き出しただけ。火を吐く元気がないのか、そのままうずくまってしまった。

「あら、こちらは元気がありませんわね」

「レプリカは能力が劣化することが多いんですよ。こちらがレプリカなのでしょう」

「でも大佐?ここに認識票がついてるけど、このひ弱な仔が被験体みたいですよ」

ほら、とアニスが指差す先には、被験者と書かれた認識票がある。もう一体の元気なチーグルにはレプリカの認識票。被検体の方は今日は元気がないのだろうか。何か食べ物を、と探したがグミぐらいしかない。檻の間からアップルグミを放り投げれば、被検体はおそるおそる、といった様子でグミを口にした。

「そうですか。確かにレプリカ情報採取の時、被験体に悪影響が出ることも皆無ではありませんが……」

「まあ……悪影響って……」

悪影響。不穏な言葉に、ナタリアとアッシュの表情が険しいものとなる。二人の視線を受けながら、ジェイドは二匹のチーグルを見つめた。

「最悪の場合、死にます。完全同位体なら、別の事象が起きるという研究結果もありますが……」

そこで顔を上げて、暗い表情の二人にジェイドが朗らかに笑う。

「ナタリア、それにアッシュまで。心配しなくていいですよ。レプリカ情報を採取された被験体に異変が起きるのは、無機物で十日以内です。生物の場合はもっと早い。七年も経ってピンピンしているアッシュは大丈夫ですよ」

「よかったですわ……」

目に見えてナタリアが安堵の息をこぼし、アッシュも肩の力が抜けたような気がした。今こうして元気なアッシュなら何も問題がない。複雑なレプリカ、フォミクリーという技術にアニスが頭を抱えた。

「はぁーっ。レプリカのことってムズカシイ。これって大佐が考えた技術なんですよね?」

「……ええ、そうです。消したい過去の一つですがね」

自嘲気味に笑って、ジェイドはポケットに手を入れた。消したい過去がこうして知らぬ間に世間に出回り、悪用されていたとなっては心穏やかにいられないだろう。ジェイドが封印したフォミクリーをディストが持ち出し、それがヴァンの手に渡ってしまった。なんて最悪な偶然が重なってしまったのだろう。

「そろそろ引き上げるぞ」

これ以上得るものは何もない。とでも言わんばかりにアッシュが踵を返した。ジェイドも異論がない、ということは本当にもうここには何もないのだろう。休む時間もないが、こうしている間にもヴァンが何か行動していると思えば休もうという気持ちにもなれない。それに休みが必要な人は今タルタロスでゆっくり休んでいることだろう。慌ただしい状況に、アニスが大きなため息をついた。






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