勇気を出して
---------------------------
「ねえねえ!」

「なんだよ」

「シルバーには好きな人とか居ないの!?」


…………居たとしてもお前にだけは言いたくない













「さあな」

「教えてくれたっていいじゃん!」

「なんでお前に教えなきゃいけないんだよ」

「気になるからー」

「気にするな」

「うーっ」

「おまえは」

「秘密ー」

「お前も言わないんだろ?ならおあいこだな」

「…言えないよ」

「はあ?なんで」

「人の気も知らないで…シルバーの馬鹿あああ!」

「あっ、おい!」


なんなんだよ一体…











好きな人を聞くなんて…
ストレート過ぎたかなあ……
コトネちゃんに「恋は直球勝負だよ!」とか言われたからストレートに聞いたけど…
聞かなきゃよかったなあ…
てかわたし最低だよ……
謝ったら、許してくれるかな





「…ななし!」

「シルバー!?」

「何泣いてんだよ」

「みずでっぽう喰らっただけだしっ」

「お前なあ…」


みずでっぽうとか、苦しすぎる言い訳…
わたしが好きなのはシルバーなんだよ。
…なんて軽く言えたら、どんなに楽だろうか


「シルバー、ごめん」

「………別に気にしてねえから」


「………………」


「俺の好きなヤツ、聞きたいんだろ」

「え?」

「教えてやる」

「………………」

傷付くのなら、せめて…
他人の口から聞くより、君の口から聞きたかった。




「好きだ」

「…は?」

「お前が、ななしが…好きだ」

「…………!」


そう言ってシルバーはわたしを両腕で抱きしめてくれた
…あぁ、わたし世界で1番幸せ者だ……



「シルバー」

「なに」

「わたしも好きだよ」




勇気を出して



(気持ちを伝えて、よかった)

(シルバー…大好き!)





-------
シルバー夢が書きたかった。
ただそれだけなんだぜ☆←




back


人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -