占いなんか信じない
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今日の俺の運勢は最悪だった
占いで最下位。
大好きな人に彼氏が出来てるでしょう
ってマジどうなってんだよ…

複雑な気持ちのまま、外に出た。
ばったりアイツとその彼氏に会ったらどうしよう…とかそんな事なら家に居ればよかった、とか頭の中で地味な戦いを繰り広げていた



「あ、シルバー!」

「ななし…!」

「何してんのー?」

「何だっていいだろ」

「まあそーだけど…
まさかデートのお約束?!」

「あほ」

「違うのかあ、ツマラナイナー」

「そ、そういうお前こそ…」

「ん?」



「あ、シルバー!ななしちゃん!」

「お前ら何してんだー?」

「あー、コトネにヒビキ!」

「別に何もしてねえよ」

「コトネ達はデー…」

「ななし、それ以上言ったら…」

「じょ、冗談だよ!」

「そ、よかったわ」


後ろでヒビキがシルバーに慰められていたのは見なかった事にしよう
どんと まいんど ! ヒビキ!

行くとこあるから、じゃあね!と言ってコトネ達はどこかに行ってしまった

もう少しお話したかったのになー



「ななし」

「んー?」

「お、お前、今からヒマか?」

「うーん…多分」

「それなら俺と……」

「なに?」

「デ…じゃなくて………散歩、いや買い物!そう買い物でもしないか?」

「買い物?」

「べ、別にお前と行きたいって訳じゃねーから……
ただお前がヒマなら一緒に…って思っただけだし」

「クスッ
ご一緒させて頂きます」

「…………!」

「なんだかデートみたいだね」

「ば、バカじゃねーの?」

内心、凄い嬉しかったからさりげなくななしの暖かい右手を俺の左手で包み込む。
一瞬ビックリした顔で俺を見たが、それはすぐに笑顔に変わった。

ああ俺、本当コイツにベタ惚れなんだな…



占いなんか信じない

(だって今日の俺の運勢は最高なんだから)



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