ジョウト上陸っ!
ワカバタウンにつきました


「いやぁ、長閑ですなぁ」

「そうだな。…あれ、レッドは?」

「レッドさんなら先に行ったよー。図鑑片手にイキイキしながら」

「…………。」

「あ、ちなみに今夜の宿はキキョウシティのポケモンセンターだって」

「お前、いつアイツと話したんだよ」

「まぁまぁ。あ、ここ研究所だよ」

「まずはウツギ博士に話を聞くんだったよな」

「うん。ゲームみたいだね」

「何のだよ」


こいつ、多分じゃない。
絶対馬鹿だ…!





「こんにちはー」

「君たちはもしかしてスカイちゃんとグリーンくんかい?」

「はい」

「助けてくれ…!」

「何があったんですか…」


先日、僕はロードワークに出て居てね…
その時、ポケモンのタマゴを他地方の研究員からあずかったんだ…
だけどそのタマゴが珍しかったようで、ロケット団に…


そういう博士が悲しそうで、悲しそうで…
助けたいと思った。いや、助けなくちゃいけない。

「わたしが取り替えします」

「…!やつらはまだキキョウシティ辺りに居ると思うんだ…」

「俺達に任せとけ。にしても博士よく盗まれるよな」

「それが、ワニノコは返しに来てくれたんだ」


盗んだのに、返しに来た…
盗まれたのに…博士は凄く嬉しそうな顔をしてそのトレーナーについて話してくれた。

真っ赤な髪をした、銀の瞳の少年…
旅をするうちに、なにかの心境の変化があったのだろう。
旅はいい、自分を変える事ができる。そう理論付けるには充分だった。


「よし、行くか」

「頼んだよ、これ僕の番号だから何かあったら電話してくれ」


博士のために、誰かのために、
わたしは戦う。それだけでいいじゃないか、戦う理由なんて。

「俺は自分の為だけに戦う。お前もそうしろ」

…そんなの、知らない。

兄の言いなりにはならない。


誰のため


そう、人のために
わたしは戦う。






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