ところ変わってオーキド研究所
イッシュのアララギ博士からの連絡が来て「うちの地方のチャンピオンがそっち行くからよろしく頼みますね!」と連絡を受けて、3日が経とうとしている。
イッシュのトレーナー、楽しみなんじゃが来ないんじゃ…

(まさか、事故に……!)

いやいやそんな事はない!
落ち着けオーキド!大丈夫だ道に迷ってる、そうだ迷ってるんじゃ!
…いやでも迷ってお腹が空いて倒れていたら…

ぬぉお…!アララギ博士に合わす顔がない……!


「あのー」

「……いや、だが…ブツブツ

「あの!」

「まさか餓死…!」

「餓死?」

「…………」

「………?」

「スカイちゃん生きておったか!」

「その第一声なんですか!
すいません、予定より3日も遅れちゃって…」

「構わんよ。
それで君がこちらに来た詳しい理由を教えて欲しいんじゃが…」

彼女はイッシュからはるばるジョウトに用があると言いこちらにやってきた
観光、という訳ではないようだ
アララギ博士には「本人から聞いて下さい」と言われたが…
バッジを集めると言うわけじゃなさそうじゃのぅ…

「兄を探しに…来ました」

「兄…」

「はい…」

こちらに居るのは確かなんですが…
そう苦笑いする彼女の笑顔は何だか痛々しかった

「そうか…見つかるといいな」

「はい」

「そうじゃ、ロケット団を知ってるかな?」


「ロケット、団…?」

「3年前に壊滅したんじゃが、ジョウトで復活したらしくてな。ジョウトのウツギ博士が困っておるようなんじゃ。スカイちゃんは聞く話強いしロケット団を極秘で壊滅させてくれんかのぉ…」

「…分かりました。でもまずはトキワジムに挑戦してもいいですか?」

「なぜトキワ…?」

「わたしの力がどこまで通用するのか試してみたくて…」

彼女は誰かに似ている、
そうオーキドは感じた。
自分の力を過信し過ぎず、さらなる高みを目指す…
そう、原点にして頂点の彼を…

「元気かのぉ、レッドよ…」

「え…?」

「年寄りの独り言じゃ、気にするでない。
さぁ、お茶でもどうかね?」

「あ、いただきます。」






わたしの挑戦が、
兄を探す旅が…始まる


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